バイクの廃車を検討する際に、廃車にかかる費用が気になる方も多いのではないでしょうか?
廃車にかかる費用の内訳は、「廃車の費用」と「処分の費用」に分けられ、それぞれ排気量によって手続きの仕方や費用が異なります。
本記事では、バイクの廃車にかかる費用について解説します。廃車の注意点やコストを抑える方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
バイクの廃車にかかる費用とは

バイクの廃車にかかる費用は、無料〜500円程度です。さらに、処分をする際は、有料でおこなうと3,000円〜10,000円が目安になります。廃車にかかる費用は、排気量にもよって目安が異なるため、事前に把握しておくと安心です。
バイクを廃車する場合、かかる費用は以下の2つに分かれます。
- 廃車にかかる費用
- 処分にかかる費用
廃車手続きは自身でおこなうと、書類と廃車証明書を発行する費用で無料〜500円程度です。
また、処分にかかる費用は処分方法によって大きく差があり、廃棄だと解体代や回収代で3,000円〜10,000円が目安です。売却で処分すると、逆に利益が得られますが、買取のタイミングや手続きなど確認する内容や手間が煩雑になる場合があります。
バイクの廃車手順

実際に廃車をおこなう際は、以下の手順に沿って手続きを進めます。
- 事前準備
- 役場・運輸局で手続き
- 窓口で申請する
- 廃車証明書を受け取る
具体的に確認しましょう。
廃車手続きを自分でおこなう方法はこちら
▶バイクの廃車手続きを自分でするには?処分方法や注意点も紹介
▶ナンバープレート・書類なしでもバイクを廃車にできる?手続き方法を解説
事前準備
最初に、必要書類が揃っているかを確認しましょう。必要書類の内容は、排気量ごとに異なるため後述しますが、いずれも共通してナンバープレートが必要になります。
ナンバープレートは、事前に車体から取り外しておくとスムーズです。取り外しの際は、スパナ(10mm)またはレンチに加えてプラスドライバーを使用します。
注意点として、サビているナンバープレートはネジが固着している場合があり、無理に回すとなめてしまいます。サビ取り剤で固着をとり、長めのドライバーを使用すると力が伝わりやすくなるので、様子を見ながら作業しましょう。
役場・運輸支局で手続き
バイクの廃車手続きは排気量によって窓口が異なり、具体的には以下の通りです。
| 排気量 | 手続きの窓口 |
|---|---|
| 125cc以下のバイク | お住まいの市区町村役場 |
| 126cc〜250cc以下のバイク | 管轄の運輸局・自動車検査登録事務所 |
| 251cc以上のバイク | 管轄の運輸局・自動車検査登録事務所 |
役場で手続きをおこなう際は、8:30〜17:00が受付時間の目安ですが、正確にはお住まいの役場の公式ホームページなどで確認してください。
運輸局や自動車検査登録事務所の場合は、9:00~16:00が受付時間の目安です。ただし、昼休みの時間帯は窓口を閉めていることが多いので注意が必要です。
窓口で申請する
役場または運輸局についたら、窓口で申請します。廃車手続きに必要な廃車申告書は窓口に設置してあるため、記入のうえ必要書類を揃えて受付に提出しましょう。
廃車申告書を記入する際は、ほとんどの窓口に記入見本が用意されており、慣れていなくても問題なく記入できます。
また、長年乗り続けた愛車のナンバープレートであれば、記念に手元に残したい方も多いでしょう。その際は、窓口で「記念所蔵ナンバー破壊(穴あけ)申込書」を取得して、記入後に提出したら防犯対策の穴をあけてもらい破壊完了印を捺したら持ち帰れます。
廃車証明書を受け取る
窓口で廃車手続きを完了したら、廃車証明書を受け取りましょう。廃車証明書が必要になる場面は、主に以下が挙げられます。
- 廃車したバイクを再登録して使用する
- 買取や譲渡で名義変更をおこなう
- 自賠責保険の解約
とくに、バイクを再び使用する際に廃車証明書が必要です。また、バイクを廃車およびスクラップして二度と使用しない場合でも、自賠責保険を解約する際に提出を求められるので大切に保管しておきましょう。
万が一、廃車証明書を紛失したら、250cc以下は証明書を発行した窓口にて再発行が可能です。一方で、251cc以上のバイクは、原則として証明書の再発行ができない点を理解しておきましょう。
バイクの廃車費用と必要書類

バイクの廃車費用と必要書類は、以下の排気量ごとに異なります。
- 125cc以下のバイク
- 126cc〜250cc以下のバイク
- 251cc以上のバイク
具体的に確認しましょう。
125cc以下のバイク
125cc以下のバイクを廃車にする場合、費用はかかりません。手続きに必要な書類は、以下の通りです。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 印鑑(認印)
- 廃車申告書(窓口に設置)
- ナンバープレート
- 標識交付証明書
お住まいの市区町村役場の受付で手続きをおこないます。廃車申告書はホームページからもダウンロードが可能ですので、事前に用意しておくと手続きがスムーズです。また、印鑑はシャチハタだと使用できない場合があるので注意しましょう。
126cc〜250cc以下のバイク
126cc〜250cc以下のバイクを廃車にする場合、費用は無料または500円程度かかります。手続きに必要な書類は、以下の通りです。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 印鑑(認印)
- 軽自動車届出済証返納証明書交付申請書(窓口に設置)
- 手数料納付書(窓口に設置)
- 軽自動車税申告書(窓口に設置)
- 軽自動車届出済証車両番号標(ナンバープレート)
- 標識交付証明書
管轄の運輸局や自動車検査登録事務所にて廃車手続きをおこないます。永久抹消登録の場合は無料ですが、一時的に登録を外す場合の手続き費用は500円程度です。また、廃車後に受け取る廃車証明書の発行に別途300円程度の料金が発生する場合があります。
251cc以上のバイク
251cc以上のバイクを廃車にする場合、費用は350円です。手続きに必要な書類は、以下が挙げられます。
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 印鑑
- 抹消登録申請書(窓口に設置)
- 軽自動車税申告書(窓口に設置)
- 手数料納付書(窓口に設置)
- 350円印紙(窓口で購入可能)
- 自動車検査証車両番号標(ナンバープレート)
- 標識交付証明書
廃車手続きは、管轄の運輸局や自動車検査登録事務所でおこないます。費用は手数料納付書に貼る350円印紙にかかり、廃車完了後にもらう廃車証明書には別途で300円程度が必要です。
バイクの処分方法と費用

バイクの処分は大きく分けて2種類あり、売却と廃棄があります。処分方法によって金額や特徴が異なり、具体的には以下の通りです。
| 処分方法 | 売却/廃棄 | 費用 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| バイク買取業者 | 売却 | 運搬費のみ | 廃車手続きの代行も依頼できる |
| オークションサイト | 売却 | 手数料・運搬料 | 売却の価格に納得しやすい |
| バイク処分専門業者 | 廃棄 | 無料 | バイクの状態により買取もできる |
| 廃棄二輪取扱店 | 廃棄 | 2,000円~10,000円 | 回収まで依頼できる |
| 不用品回収業者 | 廃棄 | 5,000円~50,000円 | 付属品まで処分できる |
| 自動車リサイクル促進センター | 廃棄 | 運搬費のみ | 指定取引場所に持ち込むと無料 |
廃車前に車両を処分をしても構いませんが、廃車手続きの必要書類は忘れず手元に保管しておきましょう。ナンバープレートを取り外さずスクラップをした場合は、警察に紛失した旨を伝えて受理番号を受け取るなど廃車手続きの手間が増えてしまいます。
動かないバイクを処分する方法

動かないバイクでも、問題なく処分できます。処分方法はいくつかあり、自身の希望の条件に見合う方法を選ぶことが重要です。
バイク処分専門業者に依頼すると回収から廃棄までを無料でおこなえます。バイクの状態によっては買取できる場合もあるので、事前に確認してみましょう。
また、価値の高いバイクは、不動車に対応するバイク買取業者へ依頼すると売却できるかも知れません。ただし、不動車であるため運搬の費用が発生する可能性があります。
バイクを廃車にする際の注意点

バイクを廃車にする際の注意点は、以下が挙げられます。
- 廃車方法は永久抹消登録と一時抹消登録がある
- 廃車にするタイミングに注意する
- 還付金を受け取れないか確認する
具体的に確認しましょう。
廃車方法は永久抹消登録と一時抹消登録がある
廃車方法には、永久抹消登録と一時抹消登録があります。間違えて登録をすると、二度とバイクを使用できなくなるため廃車方法について正確に理解しておきましょう。
バイクの事故等で修復の見込みがなく、二度とバイクを使用しない場合は、永久抹消登録をおこないます。廃棄業者に代行してもらえる場合が多いですが、基本的に手数料が必要です。
一方で、売却や譲渡などで一時的にバイクの使用を止める場合は、一時抹消登録をおこないます。所有者が登録をおこなう際は、一時抹消登録が多いです。
廃車手続きを業者に代行してもらう場合は、必ず廃車証明書をもらい、手続き完了を確認してください。万が一、廃車を完了しないままだと税金が発生します。また、バイクを悪用された場合には、責任を追及されるケースも考えられるでしょう。
参考:よくある質問(関東運輸局 Q&A) 10頁|国土交通省
廃車にするタイミングに注意する
バイクを廃車にする予定があるならば、3月末までに手続きを完了させましょう。4月1日時点でバイクを所有していると軽自動車税が発生します。
廃車の期限まで日程の余裕があったとしても、春先は環境が変わり忙しくなりやすい時期です。気が付いたら3月末を越えている場合も考えられます。
また、業者に手続きの代行を依頼する際でも、3月は新生活シーズンの繁忙期や決算などで忙しくなりやすいため、手続きが間に合うかを念のため確認しておくとよいでしょう。
251cc以上のバイクを所有している場合は、車検時期も考慮する必要があります。車検の費用に加えて自動車重量税も発生するため、先に廃車手続きを完了しておきましょう。
【参考】
平成28年度から軽自動車税の税率が変わります|総務省
自動車重量税のあらまし|国税庁
還付金を受け取れるか確認する
バイクを廃車にすると、条件を満たせば保険料の一部が還付される場合があります。自賠責保険では、廃車手続きを完了した時点で保険の有効期間が1か月以上残っていることが条件です。
自賠責保険の契約状況は、保険証に記載されている「保険期間」欄から確認できます。有効期限が1か月以上残っていれば、解約による還付手続きが可能です。手続きは、加入している自賠責保険会社へ直接連絡して解約を申し込みます。解約手続きが済んだら、還付金が振り込まれて完了です。
還付金額の目安は、各保険会社の公式ホームページで確認できますが、基本的な条件や金額に大きな差はありません。一方で、任意保険の還付については、保険会社や契約プランによって条件が異なるため、事前に契約内容を確認しておきましょう。
廃車のコストを抑える方法

バイクの廃車でコストが高くなる要因は、業者に代行で手続きをしてもらう際の手数料です。基本的に廃車そのものは無料〜500円程度であるため、費用が高くなるポイントを理解しておくとコストを抑えられます。
まず、廃車手続きを自身でおこなうことが、コストを抑えるうえで最も重要です。手続きの代行を行政書士や解体業者に依頼すると、5,000円〜10,000円程度の手数料がかかります。
バイクの処分は、買取業者に売却すると総合的なコストが安いです。とくに、自社で修理工場を持っている買取業者は再販のコストを抑えられるので、買取金額が高くなりやすい傾向があります。
また、バイク本体は買取できなくても、パーツの価値が高い場合は部品のみの売却を狙いましょう。ネットオークションを活用すれば買い手が見つかりやすいです。
まとめ

バイクの廃車にかかる費用の内訳は、「廃車の費用」と「処分の費用」に分けられます。それぞれ排気量によって手続きの仕方や費用が異なるので事前に理解しておくとスムーズです。
廃車手続きを自身でおこなうと無料〜500円程度かかり、廃車証明書の発行に別途300円程度が発生します。ただし、業者に廃車手続きを代行してもらうと、5,000円〜10,000円程度の手数料がかかりコストが高くなります。
バイクの処分は、バイクの買取が見込める場合はバイク買取業者で売却が一般的です。車体を廃棄する際は、バイク処分専門業者など廃棄コストの少ない業者に回収してもらいましょう。
ぜひ、今回の記事を参考にして、廃車費用の予算を検討してみましょう。
