バイクのバッテリーが上がる原因・対処法を解説

ほとんどの人が一度は経験するバイクのバッテリー上がり。
バッテリー上がりって朝起きてなっていたり、ミスでライトをつけっぱなしにしていたりと色々な原因でなっていて対策性があるのか、あってもどうやって対策したらいいかわからないことが多くて困っている方が多いと思います。

少しでも対策方法やバッテリー上がる前の症状を知っていると今後気づきやすくなるので、是非ご参考までにご覧ください。

なぜバイクのバッテリーが上がるのか

まず、なぜバイクのバッテリーが上がってしまうのかという部分から触れていきましょう。

バッテリーが上がる4つの主な原因をご紹介いたします。

  • ライトのつけっぱなし
  • バッテリーの故障や劣化
  • バッテリーの寿命
  • バッテリーの端子接触不良

詳しく解説していきますのでご参考までにご覧ください。

ライトのつけっぱなし

これはバイク乗りなら一度はしたことがあると思います。

じゃあなぜライトをつけっぱなしにするとバッテリーが上がるのか、それはヘッドライトが特にバッテリーの電力を消費してしまうからです。

エンジンをかけようと思いカギをONにしたままどこかへ行ってしまい少しの間放置したらバッテリーが上がっていたというお話も少なくはありません。

排気量によっては、20分~30分ほどでバッテリーが上がってしまうこともあります。
新品のバッテリーでも思っている以上にすぐ上がってしまいますので要注意です。

バッテリーの故障や劣化

バッテリー故障は基本的に初期不良であったり、事故によって内部が損傷してしまうということもあります。

故障や劣化してしまった場合は電圧不足でヘッドライトやウィンカーがハイフラを起こし整備不良とみなされてしまいます。

劣化してしまうと、バッテリーを充電してもすぐにエンジンがかからなくなってしまう等の症状が出てきます。

バッテリーの寿命

バッテリーが寿命を迎えたときは分かりやすい症状が出てきます、エンジン始動時のかかり方が普通の時と違っていたりバッテリー液がすぐ減ったりアイドリングが不安定になったりします。

バッテリーの寿命は、使用年数で言うと約2年~3年、走行距離では約5万km前後で寿命が来ると言われています。

ですが、バイクの使用頻度や使用用途によって寿命が異なってきます。
もちろん先程書いた5万km以上走れる場合もありますし、1万kmほど走るともう駄目になっているバッテリーも多いです。

もちろんオーナーだけが悪いっていうわけではありません。
元々バッテリー自体が粗悪品であった場合数か月しか持たないというケースもみられます。

なのでバッテリー選びは慎重に行いましょう。

バッテリーの端子の接触不良

バッテリーの端子の接触不良もよくある話です。

バッテリーの端子は非常に腐食しやすく、腐食した際に出てくる白い粉が原因で電圧を送り切れないことがあります。

白い粉、サビ、焦げた跡などがあると接触面積が少ないため導通性が悪化してしまいます。

バッテリー自体使っていくとどうしてもサビていったりしてしまうものなので避けられる問題ではありませんが、阻止するとしたら端子を磨くことで接触面積を広げることができ、導通性悪化も出来る限り防ぐことができます。

磨く際は、毛先が柔らかい金属ブラシかボンスター(金属たわし)を使って磨き上げます。
そのあとにバッテリー端子用のグリスを塗ってあげるとサビの接触面の腐食防止が出来ます。

バイクのバッテリーが上がった際の対策

ではバッテリー上がった際の対策方法3つをご紹介いたします。

  • キックスタート
  • バッテリー充電
  • バッテリー交換

こちらもご参考までにご覧ください。

キックスタート

キックスタートとは主に原付スクーターによくついています。
原付などバッテリーが小さいものはよく冬場バッテリーが上がりやすいのでキックが付いています。

大きいバイクもバッテリーが小さかったりキックオンリーの車両がよくあったのでキックスタートが付いていることがたまにあります。

バッテリーが上がってしまうとセルではどうしようもできないので、キックスタートでエンジンをかけます。
一発でかからなくても何回か蹴っているとエンジンが掛かります。

エンジンが掛かったら数分暖気をしてバッテリーの充電をしながら車体に負担をかけない様に最初の数分はゆっくり走ってあげると良いです。

バッテリー充電

現代のバイクはキックスターターがついて無いものが多いです。

その際はバッテリーを十分に充電し走らせるのが良いです。
バッテリーの充電器がありますのでそちらを使って充電をしてください。

12V(ボルト)のものを使ってください。
バイクのバッテリーは最低12V無いと正常に動きませんのでご注意ください。

大体約8時間以内で充電が完了するため寝る前などに先充電しておくのも一つの対策になります。

バッテリー交換

バッテリー交換を行うときは、バッテリー充電してもすぐに上がったりもう使えなくなった時に交換します。

バッテリーは色々な種類があるのですが、一番使われているバッテリーは制御弁式バッテリーというすでに電解液入り充電済みタイプが使われています。

外す時は、マイナスから外し、付けるときはプラスから装着するのがポイントです。

バッテリー交換は初心者の方でも簡単にできるので是非やってみてください。

また、自分のバイクは何のバッテリーを使ったら良いか知りたいときは「車種名 バッテリー」で調べると出て来ます。

バイクのバッテリーが上がる前の症状

バイクのバッテリーが上がる前に症状がわかりやすく出ます。

その症状が出たらバッテリーが上がる前に対策して安心して乗れるようにしていきましょう。

セルモーターの勢いが落ちる

バッテリーが上がる前になると少しエンジンが掛かりづらくなります。
音が「キュルキュル」となるのですが、この音が多くなればなるほどバッテリーが弱っているということになります。

音が不規則になったりエンジンが掛かりづらくなることが多くなってきたらバッテリーを充電するか交換した方が良いでしょう。

また、バッテリーの寿命だったり上がってしまっているのを気づかずやってしまうと負荷がかかってしまい故障の原因に繋がるので少しでも違和感を感じたらやめた方が良いでしょう。

ホーンの音が小さくなる

ホーンの音が小さくなる原因はバッテリーのみではないのですが、一番考えられるのがバッテリーが上がる直前の症状のひとつです。

バイクのホーンは、少し高い音が鳴りますがバッテリーが上がる前は少しかすれたような音が出ます。

ホーンが鳴らないというときは通電がしっかりできていない証拠です。
なのでバッテリーが何ボルトあるかを見ながら、エンジンが掛かっているうちに距離をたくさん走ってバッテリーを充電しましょう。

ヘッドライトの光が回転数によって変わる

バッテリーが上がる前のヘッドライトは分かりやすく、チカチカします。
チカチカと言ってもアクセルをひねればしっかり付きますがアクセルを戻し速度が落ちていくほど消えて行ってしまいます。

普段そこまで距離を乗っていない車両は徐々に回転数によってヘッドライトの付き具合が変わってきます。
ハイフラになってしまい、最悪の場合整備不良として点数が引かれ罰金になってしまいます。

これはバッテリーが小さい車両はあるあるです。
ですがこちらも一度にたくさん走って頂くとバッテリーも充電ができて、もとに戻ることも多々あります。
例えば、通勤通学で使う車両で往復10kmで走っているとなると、すぐにバッテリーとエンジンが駄目になってしまいます。
バッテリーが発電しきる前にエンジンを切ってしまうと、充電が十分にされず消耗だけしてバッテリー上がりが起こりやすくなります。

バイクのバッテリー上がりを防止する方法

バイクのバッテリー上がりは気付きずらいですが、防止する方法があります。

走行距離を一気に走るのも一つの手ですがどうしても仕事が忙しかったりすると乗れない方が多いと思いますので、そんな方のために、バッテリー上がりの防止方法を下記の二つ解説させていただきます。

  • バイクに乗らない時はバッテリーを外しておく
  • 走る機会が少ないときは30分以上定期的に暖気を行う

この二つをするのとしないとですごく変わってきます。
こちらの方法はぜひ実践していただきたいです。

バイクに乗らない時はバッテリーを外しておく

外す手間が少しかかってしまうのですが、一番車体にもバッテリーにも負荷がないため安心できる方法です。

バッテリーは使っていなくても放電してしまうため、すぐに上がってしまいいつから上がってるかがわからないので、バッテリーは外して置いて使う前に充電しバイクに繋いであげたほうが良いです。

バイクもバッテリーも調子が良くないと走っていても怖いだけなので、バッテリーの調子を見ておいてあげた方が良いです。
また、普通に置いていてもバッテリーの端子は腐食しやすいため時々見て腐食し始めていたら磨いていただいたほうがバッテリーにとって非常に良いです。

走る機会が少ないときは30分以上定期的に暖気を行う

趣味の一部で乗っている方は、通勤通学で乗っている方とはまた少し違い、どうしてもがっつり走ることが少ないと同時に仕事の状況によってはどうしても乗れない季節が出てきてしまう方も少なくはないはずです。

仕事から帰ってきて中距離でも走るのは体力的にもしんどい方が多いです。
あまり乗らずに売却してしまう方も多いのですが、どうしても売りたくない方も多いのではないでしょうか。

バッテリーを外すのもめんどくさいという方は、暖気だけでもしていただきたいです。
暖気を30分以上するとバッテリーを充電できるので暖気してもデメリットは無いです。

バッテリー繋げてるだけでも放電してしまうので暖気するだけでも変わってくるので是非して頂きたいです。

バイクのバッテリー上がりは自然回復しない

バイクのバッテリー上がりを自然に回復することはできません。

バッテリー上がりを長時間放置してしまうと劣化にもつながり最終的に故障に繋がってしまいます。
長時間放置すると自然放電が進んでしまい電圧が低下していってしまいます。
低下し完全に放電しきってしまうと充電しても充電してもすぐに上がってしまいバッテリー交換が必須になってしまいます。

自然回復は不可能ですが自力で直すことは可能です。
自力で直すのにもかぎりはありますが、放置するより少しでも直して頂いた方が良いです。

バッテリーが上がったら早めの対処をおすすめします。

まとめ

バイクに長年乗っている方はバッテリー上がりの対処法を知っている方が多いと思いますが、方法やどのようにしてバッテリーが回復するのか知らなかった方も多いのではないでしょうか。

バッテリーが上がった際は冷静に対処し楽しくバイクに乗れるようにしましょう。
出先でバッテリーが上がってしまった際に道具を持っていないときはレッカーサービスを呼んでバッテリーを充電してもらうとよいでしょう。

バッテリーが弱くなったらどういう風に症状が出るのか、バッテリー上がった際の対処方法やバッテリー上がりの対策を知っているだけでも、乗っていて何が起こっても余裕が出て楽しく通勤通学・ツーリングに行けます。

また、押がけというエンジンをかける方法もありますがフューエルインジェクション車が当たり前になった今のバイクはバッテリーが完全に上がってしまうとエンジンがかけられませんのでこれも豆知識として頭の片隅に置いておいて頂けますと幸いです

バッテリーの電圧や寿命は使う頻度使う環境や排気量によって大幅に変わってくるときもありますので要注意です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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